【予約受付中】「東洋学術研究」 通巻196号(第65巻第1号)
2026年6月3日発売
1,650円(税込)
今号は特集を「文学の力」と題し、作家の宮本輝氏とドイツ文学研究者の田中亮平氏による特別対談を実施した。『錦繡』『三十光年の星たち』『潮音』など宮本氏の小説を題材に多岐にわたるテーマで文学を語り合っている。3本寄せられた論考では特に虚無主義(ニヒリズム)に焦点を当て、文学における芸術と思想の関係を考察した。
また、「イスラームと仏教の対話」をテーマに昨秋に開催した連続公開講演会の抄録や、日本哲学会会長の納富信留氏による「世界哲学」レクチャーの講演録も収録。連載では哲学者ニコライ・ベルジャーエフの思想に関する論文を掲載。その他、コラム、新刊紹介、研究覚え書きを収める。
【価格改定のお知らせ】
平素は、『東洋学術研究』をご愛読いただき、誠にありがとうございます。さて、昨今の原材料費の価格高騰や物流費用等の上昇等を受け、『東洋学術研究』第65巻第1号(通巻196号)より、現行の1400円(本体価格1273円+税)から1650円(本体価格1500円+税)へと価格改定させていただきます。なお、前号(第64巻第2号)までのバックナンバーにつきましては、価格の改定はございません。読者の皆様には、ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
※掲載時の役職は当時のものです。なお、これまでに発刊された「東洋学術研究」から、主な論文については、ホームページ内の「論文検索」から閲覧することができます。
内容
■特集 文学の力
特別対談 文学の力――宮本輝の作品における人間への視座
… 宮本 輝(作家)/田中 亮平(東洋哲学研究所所長)/小関 博文(司会・東洋哲学研究所事務局長)
文学における芸術と思想――「虚無主義(ニヒリズム)」と表現の可能性をめぐって
レフ・トルストイ作品におけるフォルムと解脱の意味について
〜明視性、コントラスト、そして、イヴァン・ブーニンの著作から読み解く試み〜
… 寒河江 光徳(東洋哲学研究所委嘱研究員)
女性文学におけるエッセイと批評の可能性
~三枝和子『恋愛小説の陥穽』ならびに富岡多惠子『表現の風景』をめぐって
… 高山 京子(創価大学非常勤講師)
ドストエフスキーにおけるニヒリズムの問題――誠実に生きるとはどういうことか――
… 山崎 達也(東洋哲学研究所主任研究員)
■仏教とイスラームの対話(連続公開講演会より)
イスラーム世界との相互理解の進め方に関する一考察
… 浅子 清(東洋哲学研究所客員研究員)
マレーシアにおけるイスラーム教徒と仏教徒――日本における共生への視座
… 久志本 裕子(上智大学准教授)
ムスリムと仏教徒の対話の道を探る
… 鎌田 繁(東京大学名誉教授)
仏教徒のイスラーム観――インド・タイ・日本
… 小布施 祈恵子(神戸市外国語大学客員研究員・マギル大学客員講師)
■激動の時代を生きた人と思想④ ニコライ・ベルジャーエフ
ベルジャーエフの宗教的実存主義をめぐって〜人格と社会の道徳的根源の探究〜
… 大須賀 史和(横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授)
■コラム シルクロード(絲綢之路)⑨
ペルセポリス宮殿
… 大村 次郷(写真家)
■東哲レクチャー
世界哲学への誘い――世界哲学としてのギリシア哲学を例に
… 納富 信留(東京大学大学院教授)
■新刊紹介
『法華文句』の現代語訳を終えて
… 菅野 博史(東洋哲学研究所副所長)
■研究覚え書き
シルクロードの貨幣
… 吉池 孝一(東洋哲学研究所委嘱研究員)
オニール劇に潜む無意識の深層構造
… 大野 久美(東洋哲学研究所委嘱研究員)