【予約受付中】「東洋学術研究」 通巻195号(第64巻第2号)
2025年12月18日発売
1,400円(税込)
今号の特集「現代日本における『宗教』のゆくえ」では、宗教学を専門とする西村明氏(東京大学大学院教授)、小島伸之氏(上越教育大学教授)と当研究所研究員ら4人が、現代日本における宗教の現状と課題、そして展望について語り合う。「イスラームと仏教の対話」は2025年5月に開催された当研究所の第39回学術大会シンポジウムでの4人の発表を収録。その他、戦後80年特別寄稿、コラム、新刊紹介、研究覚え書きを収める。
※掲載時の役職は当時のものです。なお、これまでに発刊された「東洋学術研究」から、主な論文については、ホームページ内の「論文検索」から閲覧することができます。
内容
■特集 現代日本における「宗教」のゆくえ
座談会 現代日本における「宗教」のゆくえ――その現状・課題・展望
… 西村 明(東京大学大学院教授)/小島伸之(上越教育大学教授)/大西克明(東洋哲学研究所研究員)/平良 直(東洋哲学研究所研究員)
座談会後記――既存の「宗教」イメージを越えて
… 平良 直(東洋哲学研究所研究員)
■戦後80年特別寄稿
〝語り継ぐ〟ことのアポリア――記憶から記録へ、時代の転換点としての80年
… 水島久光(東海大学教授)
■イスラームと仏教の対話(第39回学術大会シンポジウムより)
信仰と人間の在り方――イスラームにおける「名誉ある代理人」概念の探究
… アブデルアジズ・ベルグート(国際イスラーム思想・文明研究所所長)
イスラームと仏教における教育哲学の融合――包括的な人間開発の比較研究
… ヌルル・アイン・ノーマン(国際イスラーム思想・文明研究所研究部長)
宗教間における共存への方途――イスラームと仏教における平和・共存の知恵
… 岩木秀樹(東洋哲学研究所研究員)
人間革命の形而上学的構造とイブン・アラビーにおける完全人間の概念
… 山崎達也(東洋哲学研究所主任研究員)
■思想の扉 天台智顗と章安灌頂
天台智顗と章安灌頂――灌頂の『涅槃経』探究と灌頂の描いた智顗像――
… 松森秀幸(東洋哲学研究所研究員)
■激動の時代を生きた人と思想③ スワーミー・ヴィヴェーカーナンダ
存在論、道徳、宗教――スワーミー・ヴィヴェーカーナンダにおける哲学的ディスクール
… ディリープクマール・モハンタ(インド哲学会議副議長)
■コラム シルクロード(絲綢之路)⑧
人類最古の鉄への模索
… 大村次郷(写真家)
■新刊紹介
『大いなる人間復興への目覚め』発刊に寄せて
… 二宮由美(東洋哲学研究所主任研究員)
■研究覚え書き
道徳上の因果について
… 蝶名林 亮(東洋哲学研究所研究員)
池田大作と「人間主義」
… 柳沼正広(東洋哲学研究所研究員)
ダリトの「声」を求めて
… 松木園久子(東洋哲学研究所委嘱研究員)