- HOME
- 論文・出版物
- 単行本・研究所編纂出版物
- 【近刊 予約受付中】『パーリ聖典における「信」——saddhāの意味と性格の考究——』
【近刊 予約受付中】『パーリ聖典における「信」——saddhāの意味と性格の考究——』
内容
仏教における「信」の根幹とは何か。初期仏典の一つであるパーリ聖典において、「信」を意味するsaddhāの用例を一つひとつ丹念に分析し、その意味をより深く明らかにする試みが本書である。従来の研究では十分に解明されてこなかった仏教における「信」の本質に迫る新たな基礎研究として、今後の仏教学研究にとって重要な意義を持つものとなるだろう。
著者である当研究所の古川洋平研究員は「本書を通じて得られる初期仏教における"saddhā"「信」の様態が、今を生きる人々が日々の生活の中で「信仰」「信心」をより価値あるものとして捉えていくための土台となることを願う」(本書「序論」より)と記している。学術的厳密性を保ちながらも、現代を生きる人々の信仰実践にも資する研究成果が本書には結実している。
【目次】
序 論
本 論
第1章 Śの意味概観
第2章 先行研究の問題点と本論の方針
第3章 Ś(動詞形)の分類考察
第4章 Ś(名詞形)を中心とするŚの分類考察
第5章 Śの成立構造について
第6章 出家に伴うsaddhāの考察
第7章 パーリ聖典におけるŚの2つの方向性
終 章
各章のまとめと結論
附 論
附論1 釈尊のŚの一考察――パーリ註釈文献におけるsaddhāの分類検討――
附論2 否定的なŚは「欲望」か―― Norman説に関連して――
附論3 パーリ文献中のsaddhādhimuttaの研究――第一人者の伝承に基づく訳語の検討――
附録(Appendix):律蔵・経蔵中のŚの用例一覧
Abbreviations
Bibliography
あとがき
索引
Table of Contents(英文目次)
An Abstract of the Main Discussion(英文要旨)
(本書では「Ś」にサンスクリットのśrad-√dhā由来の語一般をあてている)