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第2回連続公開講演会「イスラームと仏教の対話」

【全4回】連続公開講演会「イスラームと仏教の対話」開催趣旨はこちら

 

◆講 師:久志本 裕子氏(上智大学准教授)

テーマ:マレーシアにおけるイスラーム教徒と仏教徒 ~日本における共生の視座~

要 旨要旨はこちら

略 歴略歴はこちら

◆開催日:2025年11月22日

◆方 式:YouTubeライブ配信(オンライン)

講演内容は「東洋学術研究」に掲載予定

 

講演では、マレーシアの多宗教社会における実態を通じて日本の宗教的共生を再考した。最も象徴的な「オープンハウス」の習慣では、各宗教の祭りが祝日となり、個人宅や職場で共に祝う伝統があり、「私は○○教徒なのでこうしてください」という要求が当然のこととして受け入れられていることを紹介。重要なのは「こちらのやり方に従えないなら出ていけ」という論理が存在せず、宗教の違いを前提としながらも互いの信仰実践を尊重する社会の仕組みが機能していることだと指摘した。日本への示唆として、共生を「みんなが混ざり合う」イメージで捉え、違いを出してはいけないとする日本の前提を問い直す必要があると強調。現在の課題は「宗教間」ではなく「宗教を持つ人と持たない人」の共存であり、日本における宗教の対話の可能性を探るべきだと提示した。

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