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第3回連続公開講演会「21世紀の精神のシルクロード――平和への道筋を考える」

連続公開講演会「21世紀の精神のシルクロード――平和への道筋を考える」開催趣旨

講 師:加藤 泰史氏(椙山女学園大学国際コミュニケーション学部教授、一橋大学名誉教授)

テーマ:二つの戦後と「人間の尊厳」――社会統合の新たな理念としての「尊厳」

要 旨要旨はこちら

略 歴略歴はこちら

◆開催日:2023年12月2日

◆方 式:YouTubeライブ配信(オンライン)

講演内容は「東洋学術研究」に掲載予定

 

講演では冒頭、個人化やグローバリゼーションが進行する中で、「現代社会において統合の新たな理念はそもそも何であるのか」と問いながら、社会統合の理念として「尊厳」を挙げた。そして、自身の研究プロジェクトで進める「尊厳学」の確立へ向けた研究活動を紹介。プラトンから言及されてきた「尊厳」の歴史に触れ、その「尊厳」が脅かされた二度の世界大戦下での状況を述べた。そして、「国連憲章」や「世界人権宣言」など「尊厳」の概念を人類に浸透させる歩みと、それに抗う戦争・紛争が絶えない事実を強調。災害よりもこうした人災こそが「人間の尊厳」を最大に毀損するものだという認識を深め、指導者と市民が教育などによって「尊厳ある社会」の実現への理解を深めていくべきだと訴えた。

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