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台湾・故宮博物院「法華経 及其美術」展で「法華経写本シリーズ」が公開



台湾・故宮博物院で「法華経 及其美術」展(主催=同博物院)が1月29日に開幕した(7月17日まで)。これには、同院に寄贈された「法華経写本シリーズ」(東洋哲学研究所と創価学会の共同事業)全19点が公開された。

 

同展は、釈尊の万人成仏の思想に基づいて顕された法華経が、東アジアを中心に芸術・文化にも及ぶ影響を与えてきたことを踏まえたもの。セクションを「序分」(法華経の紹介)、「正宗分」(法華経のテーマと芸術)、「流通分」(法華経の普及と伝播)の3つに分けて、それぞれに関連した文物・資料などを展示している。

 

故宮博物院の呉密察院長は、本シリーズの展示にあたり「故宮がこのような貴重な資料を所蔵することができ、大変光栄に思います。東洋哲学研究所創立者である池田大作先生の指導のもと、このような広い視野で偉大な基礎作業を進めてこられたことに敬意を表します」と語っている。

 

「法華経写本シリーズ」は、『法華経』を中心とした初期大乗仏教の研究に貢献することを目的として、法華経写本を所蔵する世界の研究機関・研究者の協力を得て刊行されてきたもの。各国に保存される貴重な法華経写本を鮮明なカラー写真で撮影した「写真版」と写本の“読み”をローマ字化した「ローマ字版」を編纂してきた。これまで『旅順博物館所蔵 梵文法華経断簡―写真版及びローマ字版』(1997年)から、『ギルギット・ネパール系梵文法華経写本校訂本(C3校訂本)』(2019年)まで全19点を発刊し、世界の研究者に広く提供してきた。

 

またその成果は、東洋哲学研究所企画・制作の「法華経――平和と共生のメッセージ」展として結実。「目で見る法華経」をコンセプトにした同展は、台湾では2013年に台北、2015年に高雄、彰化、桃園の計4会場で実施。12万人が鑑賞に訪れている。

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