1. HOME
  2. 創立者
  3. 創立者 池田大作SGI会長

創立者 池田大作
SGI(創価学会インタナショナル)会長

あいさつ

創立者 池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長

私が東洋哲学研究所の設立を決意したのは、1961年2月、仏教発祥の地・インド訪問の折でありました。

人類の精神史において巨大な飛躍を画したブッダの教えは、インドのみならず、中央アジア、東南アジア、そして中国、韓・朝鮮半島、日本に豊潤な文化を開花させてきました。しかし、その一方で永い年月を経て形式化し、儀式主義に陥り、民衆救済という本来の使命を失っている現状があることも否めません。

仏教原点の地に立った時、私の脳裏に去来したのは、仏教という世界の精神的遺産を決して過去のものとして終わらせてはならないということでした。そのためには、信仰体系としての仏教にとどめるだけでなく、そこに学問的英知の光をあて、仏教の真髄、普遍的価値を明らかにすることが必要であると考えたのです。

私は、この構想を実現すべく当研究所の設立に努力し、翌1962年1月に無事発足を見ることができたのです。以来、私も研究所の発展に微力を傾けてきましたが、その結果、仏教研究を中心に着実な成果をあげてまいりました。

また、今日では東洋哲学のみならず、西洋哲学、自然科学、社会科学をも含む総合的な学術研究・交流機関として高い評価を受けるにいたっております。これもひとえに、関係の諸先生方のご協力、ご支援のたまものであると感謝にたえません。

私どもが目指すべきところは、仏教を中心とする東洋の深遠な精神文明を人類のすべての人々の根源的な拠りどころとして、そこから人生の価値をくみとり、豊かな文化を創造していくことができるようにすることにあります。そのためには、これまでにもまして多くの英知との活発な議論が求められましょう。国内だけではなく、世界各国の研究者の方々が、当研究所を交流の場として活用されることを切に願ってやみません。

こうした学術交流を通して、仏教は日蓮大聖人の予見したごとく、無明の闇を照らす太陽として世界の人々に精神的豊饒さをもたらす基盤となり、その上に「地球文明」が創出され、陽光燦たる「人間の世紀」が実現するものと確信しております。その意味において、私も当研究所の発展のため、今後も全力を尽くしていく決意でおります。

略歴

1928年1月2日、東京生まれ。富士短期大学(現・東京富士大学)卒。

1947年、19歳で創価学会に入会。戸田城聖理事長(後の第2代会長)に師事する。1960年、32歳で第3代会長に就任。創価学会の飛躍的な発展をもたらす。1979年、名誉会長に就任。1975年から、SGI(創価学会インタナショナル)会長。

「仏法を基調とした平和・文化・教育運動」を提唱・推進し、世界54カ国・地域を訪問。各国の指導者・識者・文化人等と対話するとともに、ハーバード大学、モスクワ大学、フランス学士院その他、世界の知性の府で講演を重ね、人間主義のメッセージを発信してきた。社会主義国との友好・対話にも力を入れ、1968年には「日中国交正常化提言」を発表、自らも10回、訪中している。また旧ソ連、東欧、キューバも訪れて、そこに生きる民衆の平和希求の声を世界に紹介してきた。

さらに、東洋哲学研究所・戸田記念国際平和研究所・ボストン21世紀センター、創価大学・創価女子短期大学・アメリカ創価大学・創価学園、民主音楽協会、東京富士美術館・富士美術館、ユゴー文学記念館、アマゾン自然環境研究センターなど学術・教育・芸術・環境保護の諸団体を創立。それらを通して、世界各国との平和・文化・教育交流を幅広く、重層的に展開してきた。

桂冠詩人。小説『人間革命』(全12巻)、『新・人間革命』(全30巻)、詩集『青年の譜』、『法華経の智慧』『私の世界交友録』シリーズなど著書多数。『雪ぐにの王子さま』『さくらの木』『太平洋にかける虹』『青春対話』『希望対話』などの青少年向けの著作も多い 。

また、トインビー博士との対談集『21世紀への対話』をはじめ世界の識者・指導者との対談集を精力的に編み続けている。

創立者の著作は、『21世紀への対話』が世界31言語で発刊されているのをはじめ、40言語で1000点以上が出版されている。

創立者の国連支持の行動に対して、「国連平和賞」「人道賞(国連難民高等弁務官事務所から)」などが贈られている。

また「ブラジル南十字国家勲章」「オーストリア共和国学術・芸術最高勲位栄誉章」「フランス共和国芸術・文学勲章」など28の国家勲章、800の名誉市民(名誉国民、名誉州民、名誉県民なども含む)称号が贈られている。

さらに、モスクワ大学、北京大学、清華大学、ジョージ・メイソン大学、グラスゴー大学、ソフィア大学、ボローニャ大学、デリー大学、インドネシア大学、マラヤ大学、香港大学、フィリピン大学、アンカラ大学、ナイロビ大学、サンマルコス大学、サンパウロ総合大学、ブエノスアイレス大学など世界の大学・学術機関から409の名誉博士号・名誉教授の称号等を受けている。

〔数字はすべて2023年12月現在〕

Share
Tweet
LINE