「法華経――平和と共生のメッセージ」展(ペルー)

リマ展

南米ペルー初開催となる「法華経――平和と共生のメッセージ」展が11月21日、首都リマ市の国立サンマルコス大学で開幕した。同大学は、1551年に創立された南米最古の学府である。展示会は、東洋哲学研究所が企画・制作し、ペルーSGIの主催で行われた。

サンマルコス大学文学・人間科学学部棟を会場とした展示会では、各種の言語に翻訳された法華経写本(複製)や、仏教流伝の歴史を紹介するパネル、東洋哲学研究所が進めてきた「法華経写本シリーズ」などが公開された。

 

 

 

開幕式典は、サンマルコス大学文学・人間科学学部のカルロス・ガルシア学部長、リリア・ジャント副学部長、ミゲル・ポロ教授、同大学哲学専門学校ホルヘ・キスペ校長をはじめ、教員・学生ら100人が出席し、盛大に行われた。

式典では、ミゲル・ポロ教授が登壇し、仏教は最も重要な人生哲学の1つであると述べ、アジアの歴史を理解することは、仏教の歴史を理解することに繋がるのですと語った。そして、「法華経展は、歴史的観点に留まらず、文学的にも精神的にも価値の高い法華経のメッセージを伝えている展示会です」とあいさつした。

また、カルロス・ガルシア学部長は「法華経展をこの大学で開催することができ、心から感謝したい。歴史あるペルーという国にとって、他の文明との対話はとても重要なことです。仏教は間違いなく、宗教界の流れとなり、人類の根源的な部分で要となる思想となってきた教えです」と述べた。

 

 

◆企画・制作:東洋哲学研究所

◆主催:ペルーSGI

◆後援国立サンマルコス大学文学・人間科学部、ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所、敦煌研究院、インド文化国際アカデミー

◆会場:国立サンマルコス大学文学部棟(リマ)

◆開催日:2016年11月21日~26日

Share
Tweet
LINE