ホーム出版物創立者の「文明間対話」シリーズ人権の世紀へのメッセージ

『人権の世紀へのメッセージ――“第三の千年”に何が必要か 』

『人権の世紀へのメッセージ――“第三の千年” に何が必要か』

池田大作  アドルフォ・ペルス=エスキベル

 

 東洋哲学研究所の創立者・池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長と、アルゼンチンのノーベル平和賞受賞者・エスキベル博士の対談集。

 

ラテンアメリカの20世紀。それは、貧困と社会的不公正からの解放を求める人権闘争の歴史であった。エスキベル博士は民衆の先頭に立って、非道な人権抑圧を重ねる軍事政権と戦い、過酷な獄中闘争も体験。「第三の千年」が始まる21世紀を「人権の世紀」とするためには、いかなる哲学と運動が必要なのか、仏教を基調にした平和運動を続けるSGI会長と語り合った。

 

民衆の力の結集、女性の精神性、「平和の文化」の内実、青年の核廃絶への道……ふたりの行動者の対話から浮かび上がるのは、ガンジーが語った「非暴力の無限の可能性」であり、その可能性を現実化する生きた宗教の力である。

 

エスキベル博士は語る。

「軍事独裁政権は私を捕らえ、虐待し、飛行機からラプラタ川に突き落とそうともしました。人間が人間でなくなり、使い捨てのモノとされる。狂った状態のなかで、3万人もの人々が「消され」ました。しかし私たちは勝ちました。私は明言できます。『抑圧された人々は、いつまでも黙ったままではいない。民衆が目覚め、権利を主張するときが必ず来るのだ!』と」

 

そして池田SGI会長は語る。

「民衆が強くなる。賢くなる。主人公になる。それこそが《新時代》です。虐げられ苦しむ庶民のために、私どもは断固、戦い続けてまいりました。傲慢な権力は民衆を分断しようとします。だからこそ民衆は団結しました。権力に迎合してきた日本の宗教の歴史を転換し、『憎悪から慈悲へ』『暴力から非暴力へ』と転換しゆく民衆の一大連帯を築いてきたのです」

 

創立者とエスキベル博士は、1995年12月に東京で会見。その後、往復書簡などで意見を交換し、『東洋学術研究』(2006年第2号~2008年第1号)誌上に4回の対談を連載した。今回、その内容に新たに1章を加えて、対談集発刊の運びとなったものである。

2009年11月発行

1,800円(税込1,944円)

ISBN 978-4-88596-072-7

 


目次


第1章 人権闘争――壮大なる勝利のドラマ

第2章  地球を結ぶ民衆の力

第3章 非暴力の精神の継承

第4章 女性――〝生命の世紀〟の担い手

第5章 青年――「平和の文化」の大建設を

 

アドルフォ・ペレス=エスキベル(Adolfo Pérez Esquivel)

1931年、アルゼンチンのブエノスアイレスに生まれる。国立美術学校と国立ラプラタ大学を卒業し、彫刻家・画家・建築家として活躍。60年代から平和運動に参加し、74年、人権団体「平和と正義のための奉仕」を創立。軍事政権によって権利を奪われた貧困層の救済と人権擁護を目指してラテンアメリカ全域での活動を始め、近隣諸国から追放処分を受ける。76年、アルゼンチンで軍事クーデターが起こり、軍事政権下での多大な「行方不明者」の追跡と非暴力による紛争解決に奮闘。77年に逮捕され、14カ月間、過酷な獄中闘争を続けた。

1980年、ノーベル平和賞を受賞。その後も、ラテンアメリカのみならず世界に、その人権活動を広げている。アマンダ夫人はピアニスト・作曲家。

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