『美しき獅子の魂――日本とブルガリア』トピックス
ブルガリアの2001年度「最優秀出版物」に

対談集『美しき獅子の魂』のブルガリア語版(エレナ&イヴァン・ドイチェフ基金、プリンセプス出版社刊)が、2001年度「ベスト出版ナショナルコンクール」で「最優秀出版物」に選ばれた。
このコンクールは、ブルガリア出版界にとって最大のイベント。毎年5月の「文化・教育の日」に行われるもので、2001年度は150の出版社が出品し、45作品が最終選考にノミネートされていた。
最終発表の式典は2001年5月24日、首都ソフィアの「国立文化宮殿」で、出版社の代表が見守るなか行われ、同対談集が大賞に次ぐ「最優秀出版物」4点のひとつに選ばれた。
主催者のブルガリア出版社協会は、授賞理由をこう述べている。
「同書は書籍として完璧である。ブルガリアと日本という異なる文化を結びつける対談の形として、見事な成果となっている。また掲載された写真も、対談の効果を一層引き立たせている」
ジュロヴァ博士は、受賞の喜びをこう語った。
「わが国で最も権威ある機関から、このような評価を受け、こんなに素晴らしいことはありません。21世紀の始まりにあたって、『異文化との対話』『宗教間の対話』『草の根の対話』が必要とされている今、この対談集は、ブルガリアにおける、その出発点になるものです。ブルガリアと日本の友情の懸け橋を果たすことができ、これ以上の喜びはありません」
受賞は、くしくも創立者のブルガリア初訪問(1981年5月)から20周年の月に当たっていた。創立者は、初訪問の際、ソフィア大学での講演で語った。
「(日本とブルガリアの)民族間の心の虹の懸け橋を、より幅広く恒久化していこうというのが私の念願なのであります」と。
この言葉のとおりに、創立者は文化・教育の交流で友情の道を開いてきた。ジュロヴァ博士との対談集も、その結実の一つである。