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「東洋学術研究」 通巻161号(第47巻第2号)

2008年(平成20年)11月発行


■ 「特別企画  『平和と共生』の地球社会へ』と題して、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長が「ボストン21世紀センター」発行の論文集に寄稿した「序文」4篇を紹介しています。
 
東洋哲学研究所の創立者である池田SGI会長は、1993年秋、アメリカに平和研究機関「ボストン21世紀センター」(The Boston Research Center for the 21st Century)を創立しました。以来、センターでは、非暴力、人権、環境、公正な経済、現代の生死観などをテーマに、各種セミナー、フォーラム、シンポジウム等を活発に開催。刊行した論文集も高く評価され、ハーバード大学やスタンフォード大学、コーネル大学、コロンビア大学などアメリカの諸大学はもとより、カナダ、オランダ、ドイツの大学でも、平和・教育・宗教等の講座の教材として採用されています。その数は230校・550講座以上になります。
このうち、『憎しみの克服――伝統的宗教の非暴力の挑戦』(1998年版と2008年版)『貪りの克服――グローバル経済への宗教の視点』(2002年刊)、『教育の道徳的ビジョン――実践の哲学』(2007年刊)に寄せられた創立者の「序文」を紹介しています。
 
■ 特集は「世界の諸文化の中の仏教」です。
ロシア科学アカデミー哲学研究所(Institute of Philosophy, Russian Academy of Sciences)と東洋哲学研究所との共同シンポジウム(2008年9月11、12日)でのスピーチや発表11編を紹介しています。
同研究所は1929年に創立された、ロシアの哲学研究の中心的機関で、280人の研究員を擁しています。現在、ユネスコ・チェア(ユネスコによる “国境を超えた知識の交換”を促すプログラム)のひとつ「文化間対話における哲学」を推進しており、このシンポジウム開催もその趣旨にのっとったものです。
 
掲載した論考は以下の通りです(発表順)。
 
● 「倫理を中心とした世界観」としての仏教………………アブドゥサラム・グセイノフ
● トルストイの宗教観と池田思想――法華経の視点から………………江口満
● 仏教史のなかのSGI――その思想的基盤………………川田洋一
● インド正統派哲学の発展における仏教の影響――ヴァイシェーシカ学派のプラシャスタパーダを例として………………ヴィクトリア・ルイセンコ
● インド瑜伽行派におけるkalpanāとvikalpaの概念について………………ナタリア・カナエワ
● 中国仏教における環境倫理………………マリア・アナシナ
● ブリヤート・モンゴル文化伝統にみる仏教………………セルゲイ・レペホフ
● 法華経と現代文化の諸問題………………M・ヴォロビヨワ=デシャトフスカヤ
● 日本仏教の「報恩」の教理と労働倫理形成におけるその役割………………リュボーフ・カレーロワ
● 鎌倉仏教と現代――日本的在家仏教展開の起点として………………前川健一
● 文化間対話における仏法………………マリエッタ・ステパニャンツ
 
なお、誌面の都合で掲載できなかった発表論文は、以下の通りです(発表順)。
 
「19世紀ロシアの世界認識における仏教理解」 (S・ニコルスキー/同アカデミー哲学研究所副所長)、「中国のトリピタカ(大蔵経)」 (A・コブゼフ/同アカデミー東洋学研究所研究員)、「仏教の女性観」 (二宮由美/東洋哲学研究所研究員)、「近世・前近世の天台宗における菩薩僧の解釈」(E・レペホワ/同アカデミー東洋学研究所研究員) 、「日蓮仏教の報恩観」 (小林正博/東洋哲学研究所主任研究員)
 
 
このほか、以下の論考が掲載されています。
 
■ 特別公開講演会より
池田SGI会長と文化の開花………………ロケッシュ・チャンドラ
 
■政治と宗教研究会より
イスラエル・パレスチナへの旅………………平山健太郎
 
■研究覚え書き
ブッダガヤ・大菩提寺の石刻マンダラ………………ジェームズ・B・アップル
免疫抑制が重要な臓器移植………………安尾美年子

 

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