ホーム出版物「東洋学術研究」 通巻164号~173号

「東洋学術研究」 通巻165号(第49巻第2号)

   2010年(平成22年)11月発行

 

■池田大作創価学会名誉会長(東洋哲学研究所創立者)と中国教育学会の顧明遠会長との往復書簡による対談「平和の架け橋――人間教育を語る」は、第4回。

 

 顧会長の専門である「比較教育」をテーマに、「文化と教育の関係」「日本と中国の比較教育」などが、また「中国教育の伝統と現代化」が語り合われています。その中で、「教育に影響を与える要因」は政治・経済的要因よりも文化的要因が最も深刻で、持続すると指摘されるとともに、「中国現代教育の5要素」(伝統文化/五四運動以来の教育思想/旧解放区の教育伝統/西洋の影響/ソ連の影響)が紹介されています。

 
■特集は「イスラーム哲学の世界」です。現在、熱い注目を集めるイスラーム社会ですが、その根底にある哲学は十分に知られているとは言えません。イスラーム哲学の芳醇な内実を紹介する3本の論考、ならびにカイロ大学のムハンマド・セリーム教授による「仏教とイスラームとの対話」についての講演を掲載しています。

 

■ 臨床心理学者の山中康裕氏(京都大学名誉教授)による公開講演会「心の危機は、どこから来たか?――どう打開するか」の講演録を掲載しています。人間が生きた自然と「キレて」しまった結果、心の自然な流れも「キレて」しまった日本の現状を具体的に解説し、「川」をはじめとする外なる自然(自然環境)そして内なる自然(身体)と心とを「つなぐ」方途について語られています。

 
■特集[イスラーム哲学の世界]

フリッチョフ・シュオンにおけるイスラームと仏教――中村廣治郎

クーナウィーにおける階梯と存在の二つの階層――『統合と存在の玄秘への鍵』中心節に対する解釈の試み――竹下政孝

イスラームの婚姻論比較研究――ガザーリー、イブン・アラビー、カラダーウィー――青柳かおる

仏教とイスラームの対話:その前提と展望――ムハンマド・セリーム

 
■パネルディスカッション「地球環境問題と倫理」より

私たちの世紀における科学技術の挑戦――エルンスト・U・Ⅴ・ヴァイツゼッカー

現代文明と欲望論――仏教幸福論の視座から――川田洋一

仏教から見た科学技術の抱える課題――山本修一

地球環境問題に対する経済学からの三つの論点――八巻節夫

■公開講演会より

心の危機は、どこから来たか?――どう打開するか――山中康裕

  ■「近代化と民主主義」研究会より

文化の中の〈宗教〉――ディルタイと和辻の場合――鏑木政彦

  ■寄稿

日本人はどれくらい宗教団体を信頼しているのか――宗教団体に関する世論調査から――石井研士

  ■研究覚え書き

生命の誕生に係わる医療と生命倫理 ――――石川てる代

「グローバル・『三国志』」――――満田剛

 

 

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