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「東洋学術研究」 通巻171号(第52巻第2号)

2013年(平成25年)12月発行

 

■東洋哲学研究所の創立者である池田SGI(創価学会インタナショナル)による本誌掲載の「文明間対話」シリーズの第7弾として、「地球革命の挑戦――人間と環境を語る」の連載が始まりました。
 これは、ドイツの環境学者エルンスト・ウルリッヒ・フォン・ヴァイツゼッカー博士との対談です。博士は、地球環境政策の第一人者として知られ、現在、ローマクラブ共同会長を務めています。


 博士と創立者は、2010年3月の東京での出会い以後、往復書簡等をまじえて対談を進めてきました。その一部は、月刊誌『潮』で6回にわたり掲載されています(2011~2013年)。これまでの語らいを踏まえて、本誌の第1回となる今号では「新しき文明の要件としての“公正”」「市場原理主義への歯止め」「経済成長に代わる“豊かさ”の指標」「高齢者の労働環境」などのテーマが取り上げられています。

 

 本誌掲載の「文明間対話」シリーズとしては、「美しき獅子の魂」「東洋の智慧を語る」「インドの精神」「人間主義の旗を」「人権の世紀へのメッセージ」「平和の架け橋」に続く連載となります。

 

◎エルンスト・ウルリッヒ・フォン・ヴァイツゼッカー(Ernst Ulrich von Weizsäcker)

環境学者。ローマクラブ共同会長。国連環境計画(UNEP)による「持続可能な資源管理に関する国際パネル」共同議長。1939年、スイス生まれ。

ドイツ・カッセル大学学長、国連科学技術センター所長、ヨーロッパ環境政策研究所所長、ヴッパータール気候・環境・エネルギー研究所初代所長、ドイツ連邦議会(下院)議員、同環境委員会議長などを歴任。著書『ファクター4 豊かさを2倍に、資源消費を半分に』は、資源消費抑制と経済発展を両立させる可能性を示して世界的な反響を呼ぶ。その他の著書に『地球環境政策――地球サミットから環境の21世紀へ』『ファクター5』などがある。ヨーロッパ科学芸術アカデミー会員。ドイツ連邦十字勲章、ドイツ環境賞など多数の受賞がある。

 

■ 特集は「世界の中の『法華経』」。スペインで本年行われた法華経に関する3講演と、東洋哲学研究所編纂「法華経写本シリーズ」の最新刊である『ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所所蔵梵文法華経写本(SI P/5他)―写真版』の序言・論文などを掲載しています。
 「SI P/5」、通称「ペトロフスキー本」は、ロシア科学アカデミー東洋古文書研究所の11万5千点以上もの収蔵品の中でも「至宝」とされている写本です。9~10世紀の書写とされ、法華経写本の中央アジア本を代表する写本であり、きわめて貴重な法華経研究の基礎文献です。今回、鮮明なカラーの写真版として発刊されたことは法華経研究史上、画期的なこととして注目されています。

 ■ さらに南カリフォルニア大学日本宗教文化センターとの共同シンポジウム「仏教と環境」から4論考を収録しています。 


■新連載・文明間対話

地球革命への挑戦――人間と環境を語る <1>

      …………………  池田大作/ エルンスト・U・フォン・ヴァイツゼッカー

 

■特集[ 世界の中の「法華経」]

(1)スペインでの「法華経」連続講演会より

インドおよび中国における法華経………………………… ハビエル・ルイス・カルデロン

春雨のように――日本文学を潤した法華経…………………………… カルロス・ルビオ

法華経は西洋文化に何を寄与できるか…………………… フランセスク・トラデフロート

 

(2)梵文法華経写本「ペトロフスキー本他」写真版より

巻頭の辞        ……………………………………………………   I・F・ポポワ

発刊の辞      ……………………………………………………………   池田大作

謝辞        ……………………………………………………………   川田洋一

序言 『法華経』――仏教研究の要     … M・I・ヴォロビヨヴァ=デシャトフスカヤ

ホータン出土・梵文法華経写本――ホータンの篤信一家からの贈り物

                        ……………………………………  オスカル・フォン・ヒニューバー

南カリフォルニア大学でのシンポジウム「仏教と環境」より

地球環境問題と幸福論      …………………………………………    川田洋一

日本の環境倫理における自然・政策・思想の影響

――森林の維持と江戸時代のエコシステム     ……………………          山本修一

エコソフィーと仏教の智慧     ………………………………        松岡幹夫

仏教における価値と行動――持続可能性と地球憲章をめぐって

                    ……………………………………         ジョーン・アンダーソン

講演会より

ヒロシマを考える : 歴史の軌道、進むべき道 ……… ウィンストン・E・ラングリー

〈研究覚え書き〉

脳の可塑性を活かす            …………………………………………      根本正史

「人間の安全保障」を支えるもの …………………………………………   豊島名穂子

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