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「法華経写本シリーズ」の目的


『法華経』を中心とした初期大乗仏教の研究に貢献するため

創価学会と東洋哲学研究所は、1997年以来、法華経写本を所蔵する世界の研究機関および研究者の協力を得て、「法華経写本シリーズ」の刊行を推進してきた。これは、各国に保存されてきた貴重な法華経写本を鮮明なカラー写真で撮影した「写真版」と、写本の“読み”をローマ字化した「ローマ字版」を公刊し、世界の研究者に広く提供して『法華経』を中心とした初期大乗仏教の研究に貢献するためである。1997年から2014年にかけて16点を発刊してきた。

また、当シリーズ発刊の契機の一つとして、当研究所創立者・池田大作名誉会長に対して、世界の研究機関等から貴重な「法華経写本」の複製やマイクロフィルム等が寄せられてきたことがあげられる。

梵文法華経の校訂本としては、これまで「ケルン・南條本」(1908-1912 年)、「荻原・土田本」(1934-1935 年)、「ダット本」(1953 年)などの先駆的業績があったが、今日の学問的水準から見ると、より正確で信頼に足りる校訂本が望まれている。当シリーズは、そのための基礎資料を提供するものである。


校訂とは:同一の経典であっても、伝承の過程で異読(異なった表現)や誤写(写し間違い)が発生する場合がある。現存しているいくつかの写本(手書きの文書)を比較し、以下の3点を行うことを校訂という。

(1)いくつかの異読から、校訂者が適切と判断する読み(表現)を選択する。その際、できれば他の異読も注記で示す。

(2)誤写を正す。

(3)以上の2点を踏まえて、文章を確定する。

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