ホーム講演会2006年(平成18年)

「仏教の世界観にみる生命倫理」

2006年に行われた講演会です(最新順)。肩書は開催当時のもの。


「仏教の世界観にみる生命倫理」(講演の要旨)

講師:森章司氏(東洋大学教授)


たとえば、体外受精によって生まれた子の数は「2003年までで100,189人」であり「2002年は15,233人」であった。また「代理出産」への反対意見として「生みの母から引き離すなど、子の福祉に反する」「代理母となる人の心身の負担が大きい」「家族関係を複雑にする」などがある一方、賛成意見として「身体的な理由で出産不可能な夫婦でも、子どもをもちたいという願いを無視できない」などがあると紹介した。


その上で森教授は、釈尊が説いた教えの中から①生命は過去から未来へ続き、今世では終わらない(生の永遠性)②個々の人生は、神の意思や運命によって決定されたものではなく、偶然にできたものでもない。すべて自らの意志的な行為の結果であり、いかなる生を受けるかも同様である(生の自己決定性)③人間として生を受けるのは、きわめて珍しい、すなわち「有り難い」ことである(生の尊厳性)――を語り、こうした仏教的な生命観が生命倫理の分野で生かされてほしいと望んだ。


(これまで「東洋学術研究」に掲載された森教授の2論文が、このホームページの「論文BOX」のコーナーでお読みになれます)


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