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所長(代表理事) 川田洋一 あいさつ

東洋哲学研究所-所長 川田洋一

東洋哲学研究所は1961年、創立者である池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長がブッダガヤ訪問の「仏法西還」の旅路のなかで構想されたものです。


創立者が研究所に示された“原点”とは、第一に日蓮仏教の中心経典である「法華経」の研究を深めること。第二に、仏教の思想と他の宗教、思想、科学との比較研究をすること。第三に、人類的課題を克服するための、仏教を基調とした人間主義、平和主義の理論を構築することでした。


第一の「法華経」の研鑽は、「法華経とシルクロード」展となって開花しました。ロシア・サンクトペテルブルクの東洋学研究所が所蔵する、法華経をはじめ重要経典の写本を公開し、日本と欧州の仏教研究者に大反響を呼びました。この展示は、オーストリア、ドイツでも行われました。さらに「法華経――世界の精神遺産」展がインド、スリランカ、シンガポール、タイへと展開しております。

また当研究所は創価学会の“法華経原典出版”の編集を担当し、これまで日本や世界の専門家の協力を得て、旅順博物館、ネパール国立公文書館、ケンブリッジ大学図書館、東京大学総合図書館、ロシア・サンクトペテルブルク東洋学研究所等が所蔵する各種法華経原典の研究・解説にたずさわっています。


次に、第二、第三の分野では、これまで世界各地の大学・研究所との共同シンポジウムを行い、また各研究員も世界中の大学・研究所、各種学会で研究成果を発表しています。そこでは、日蓮仏法とSGI、三代会長の業績を、仏教史の流れを通し、また宗教思想の上から位置づけています。

明年は、研究所の構想から45年。これまで以上に、公開講演会、学術交流、出版事業を充実させ、広く社会の皆様に貢献し、21世紀の“平和の文化”の創出に努力していきたいと考えております。

【略歴】

1937年 香川県に生まれる
1962年 京都大学医学部卒業
1968年 免疫学で医学博士号を取得
1988年 東洋哲学研究所所長に就任


長年、仏教思想の現代的展開に努力し、仏教思想から見た現代の生命倫理、医療・環境問題などについて活発に発言を続けてきた。

【主な著書】

  • 『運命は変えられる セルフ・コントロールのパワー』
  • 『だれにでもわかる永遠の生命 なぜ人間は死ぬのか』
  • 『生命は永遠か 「生も歓喜・死も歓喜」の哲学』
  • 『現代にいきる仏教』
  • 『脳死問題と仏教思想』
  • 『仏法にみる家庭教育の知恵』
  • 『地球環境と仏教思想』
  • 『仏教医学物語』
  • 『仏法と医学』
  • 『欲望と生命』
  • 『生命哲学入門』